2014/03/26
自由な創造活動-マネら
19世紀の後半には、ほとんど十年ごとに新しい運動や表現の革新が生まれてきている。このような歴史の加速現象も、「近代」の大きな特徴の一つと言って良い。
それ以上に注目すべきことは、このような新しい様式が、ほとんど常に、当時の社会の公式の美学、ないしは価値観に対する挑戦または反逆という性格を持っていたことである。
マネの「草上の昼食」や「オランピア」が、当時の社会の既成の価値観を否定するものであった。
社会の公認する美学的規範よりも自己の創造の自由を一層重視するという「新しい」芸術館は、真似や印象派の画家たちとともに生まれてきたわけではない。
それは、文学や音楽も含めて、ロマン派芸術が高らかに掲げた旗印の一つであり、また、「写実主義者」クールベの信条でもあった。
ドラクロワは「民衆を率いる自由の女神」によって七月革命への共感を表明している。
この時代、革命と芸術とは深く結びついている。



☆彡参考リンク
マネの主要作品解説と画像リンク先です。

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